歯周病と全身の健康
こんにちは。
東松戸駅より徒歩2分の「東松戸ファイン歯科クリニック」です。
歯周病はお口の中だけの病気ではありません。
全身の健康に影響を及ぼし、全身疾患を引き起こしたり悪化させることもあるのです。
歯周病と全身の健康との関わりについて知っておきましょう。
歯周病が全身の健康に影響する仕組み
歯周病はお口の中の細菌が歯肉に炎症を引き起こし、歯周組織を破壊していく病気です。
そのため歯周病になると、お口の中で常に炎症が起こっている状態が続きます。
歯周病で腫れあがった歯肉の血管には、炎症によってできた毒性物質が入り込み、血液とともに全身にまわっていきます。
この毒性物質によって血糖値が下がりにくくなったり、動脈硬化が起こるなどのトラブルが起こるのです。
また食べ物やツバなどと一緒に歯周病菌を誤嚥すると肺炎が起こることもあります。
歯周病が影響する全身疾患
歯周病によってかかりやすくなったり悪化してしまう、代表的な病気は次のようなものです。
●糖尿病
糖尿病になると歯周病になりやすくなることは知られていましたが、歯周病になると糖尿病の症状が悪化することも最近わかってきました。
血管内に入り込んだ歯周病菌は、体の力によって死滅しますが、その死骸の内毒素は血管内に残り、血糖値を下げるホルモンの働きを阻害してしまうからです。
●動脈硬化
歯周病によってできた炎症性物質が血管内に入り込むと、その刺激によって血管内に脂肪性の沈着物・プラークができて血液の通り道が狭まるったり、血管が詰まってしまう動脈硬化が起こります。
さらに、動脈硬化が脳の血管に起こると「脳梗塞」、心臓に血液を送る血管に起こると「狭心症・心筋梗塞」となります。
●誤嚥性肺炎
「誤嚥性肺炎」は、食べ物や異物とともに細菌を気管や肺に飲み込んで起こる病気です。
誤嚥性肺炎を引き起こす細菌は歯周病菌が大部分を占めると言われています。
そのため、誤嚥性肺炎を防ぐためには、歯周病の治療・予防が欠かせません。
●関節炎・腎炎
歯周病菌の中には、関節炎や糸球体腎炎を引き起こす細菌が含まれています。
歯周病菌や歯周病に寄る炎症性物質が血管に入り込み全身を巡ると、関節炎や糸球体腎炎が起こりやすくなります。
●低体重児早産
歯周病になっている妊娠中の女性は、健康な女性に比べて約7倍も低体重児および早産のリスクが高いことがわかっています。
妊娠すると女性ホルモンの影響で歯肉炎になりやすくなり、その後歯周病に進むこともあります。
赤ちゃんのためにも、妊娠中に歯科検診を受けて歯周病を治療・予防しておきましょう。
歯周病予防でお口も全身も健康に
お口はもちろん全身も健康に過ごすためには、歯周病の治療・予防が欠かせません。
当院では定期歯科検診、クリーニングの他、適切な歯の磨き方についての指導、フッ素塗布などの予防ケアも行っております。
お口の健康づくりが気になったら、お気軽にご相談ください。